日本人を悩ませる「国民病」肩こり・首こり
「肩が凝る」「首が重い」――この言葉を口にしたことがない人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
厚生労働省の国民生活基礎調査でも、女性の自覚症状の1位、男性でも2位に挙がるのが肩こりです。つまり、肩こり・首こりは国民病とも言える存在です。
しかし、多くの人が口をそろえて言います。
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「マッサージに行っても、その場だけ楽になる」
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「整体で矯正しても、数日経つとまた元通り」
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「病院で検査をしても異常なしとされ、湿布や薬で様子を見ましょうと言われた」
なぜこれほど多くの人が悩み続け、しかも根本的に改善しないのでしょうか?
その答えは、“肩や首の筋肉だけ”を見ているからです。
肩こり・首こりから派生する「意外な症状」
肩や首がこるだけなら「少し辛い」で済むかもしれません。ですが、実際に来院される方々の多くは、次のような症状を併発しています。
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慢性的な頭痛(緊張型頭痛、偏頭痛)
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めまい、ふらつき
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耳鳴り、突発性難聴
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目の奥の痛み、眼精疲労
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吐き気や自律神経の乱れ(不眠、動悸、冷え)
特に近年は「スマホ首」と呼ばれるストレートネックが急増しており、頚椎の生理的カーブが崩れることで、首から肩にかけての筋肉・靭帯・神経に大きな負担がかかります。
その結果、単なる肩こり・首こりにとどまらず、神経症状や自律神経失調症状まで派生してしまうのです。
例えば、当院に通われていた30代女性会社員の例。
「肩こりがひどくて、いつも頭痛薬を持ち歩いていた」という状態でした。仕事中にめまいが起きて倒れかけたことをきっかけに来院されましたが、原因は単なる筋肉疲労ではなく、首の歪みから自律神経に過度なストレスがかかっていたことでした。施術と生活改善を並行して続けた結果、3ヶ月後には頭痛薬を一切使わずに生活できるまで回復しました。
このように、肩こり・首こりは“単独の症状”ではなく、“全身の不調の入り口”になる危険性を秘めているのです。
なぜ病院やマッサージでは改善しないのか
「整形外科でレントゲンやMRIを撮ったが異常なし」
「マッサージに行っても、数日で元通り」
こうした声を耳にするたびに、私は“原因の本質を見落としている”と感じます。
①病院との見解の違い
病院では、骨折や脱臼、腫瘍など“画像で確認できる異常”を探します。しかし肩こりや首こりの大半は、画像では写らない「機能障害」や「微細な歪み」「筋肉と神経のアンバランス」に原因があります。そのため、画像上“異常なし”となり、湿布や痛み止めが処方されるだけで終わってしまうのです。
②マッサージやリラクゼーションでの限界
一時的に筋肉を揉みほぐすと、血流が良くなり軽くなった気がします。しかし根本原因である“骨格のズレ”“神経の圧迫”“動作の癖”にアプローチしなければ、数日で再び同じ症状が出てしまいます。むしろ強いマッサージは筋繊維を傷め、さらに回復を遅らせる場合もあります。
肩こり・首こりの本当の原因とは?
では、肩こり・首こりを根本から解消するには、何に着目すべきでしょうか?
当院の考える本当の原因は、大きく3つあります。
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骨格の歪み・ズレ(特に頚椎と胸椎)
首の骨(頚椎)が本来の湾曲を失うと、頭の重さ(約5kg)がそのまま首や肩にのしかかります。ストレートネックが代表例です。 -
神経の圧迫と自律神経の乱れ
首には全身の自律神経が集中しています。歪みや筋緊張により神経が圧迫されると、頭痛・めまい・耳鳴りなどの症状が現れます。 -
日常生活の動作・姿勢のクセ
デスクワーク、スマホ操作、片方の肩にだけカバンをかける癖。これらが毎日繰り返されることで、いくら施術を受けても再発します。
つまり、「肩が凝っているから肩を揉む」という発想ではなく、「なぜ首に負担がかかっているのか」「どこにズレが生じているのか」を徹底的に見極めなければ、本当の意味での改善には至らないのです。