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【完全版】「更年期と腰痛」編 〜エストロゲンの低下が引き起こす“体のサイン”を正しく読み取る〜

2025年10月31日ブログ

目次

  1. はじめに:なぜ更年期女性に腰痛が多いのか?

  2. 第1章:更年期とは何か?年齢・ホルモン・身体変化

  3. 第2章:腰痛と更年期の関係 — エビデンスから見る増加のメカニズム

  4. 第3章:更年期における腰痛の具体的変化(骨・関節・筋・神経)

  5. 第4章:柔道整復師の視点から見る“更年期腰痛”ケアの戦略

  6. 第5章:生活習慣・セルフケア・予防施策

  7. 第6章:更年期腰痛ケアのケーススタディ(実例)

  8. 結論:更年期は“終わり”ではなく、“新しい体づくり”の始まり

  9. 参考文献


はじめに:なぜ更年期女性に腰痛が多いのか?

「最近、腰がなんとなく重い」――そんな症状を感じる更年期世代の女性は少なくありません。「年のせいかな…」とあきらめてしまうこともありますが、実は更年期ならではのホルモン変化が腰痛発症・慢性化の大きな要因になっているという報告があります。例えば、あるレビューでは、更年期移行期から閉経後にかけて、女性の腰痛有病率が明確に上昇していることが示されています。PMC+1

このような背景をふまえ、「更年期と腰痛」の関係を、柔道整復師としての機能的な視点も含めて整理していきましょう。


第1章:更年期とは何か?年齢・ホルモン・身体変化

1-1 年齢と更年期の定義

一般に、更年期(menopause transition)は「月経停止前後の体の変化が出る期間」を指し、平均閉経年齢は約51歳前後と言われています。閉経に伴って卵巣機能が低下し、エストロゲン・プロゲステロンなどの女性ホルモン分泌が減少していきます。J-STAGE

1-2 ホルモンの役割とその低下

女性ホルモン、特にエストロゲンは、骨・関節・筋・軟部組織・血管・神経など多くの組織を守る役割を担っています。例えば、エストロゲンは骨密度を維持し、軟骨や関節の滑走性・筋肉の弾性性・血流や修復能力にも影響します。News-Medical+1

このエストロゲンが更年期に急激に低下すると、骨・関節・筋・神経そして自律神経系にまで影響が及びます。これが“更年期腰痛”を理解する上での基盤となります。

1-3 身体変化の概要

  • 骨密度の低下 → 骨粗鬆症のリスク増加

  • 関節・筋・軟部組織の変性・硬化

  • 自律神経の変調・血流低下

  • 筋量・筋力の低下(サルコペニア的変化)

  • 睡眠・代謝・体調変化の悪化

こういった変化が“腰痛を起こしやすい身体”を作り出していきます。


第2章:腰痛と更年期の関係 — エビデンスから見る増加のメカニズム

2-1 有病率のデータ

  • 欧米を中心としたレビューでは、閉経前後から腰痛の有病率が上昇傾向にあることが明らかになっています。PMC+1

  • 例えば、ある研究では「更年期症状群の女性が慢性腰痛になっている割合が高い」と報告されています。Lippincott

  • また、女性は閉経以降、同年齢の男性を上回る腰痛有病率を示すという報告もあります。qims.amegroups.org

2-2 更年期に腰痛が起こるメカニズム(仮説)

  1. ホルモン低下→骨・軟部組織が弱くなる
    → 椎間板・椎体・椎間関節・筋膜・軟部組織の変性リスク増。toddjalbertmd.com

  2. ホルモン低下+自律神経変調→血流・修復能の低下
    → 腰部組織の代謝や回復が遅れ、慢性化の道へ。PMC

  3. 心理・社会的ストレスとの相互作用
    更年期は身体だけでなく、仕事・家庭・役割変化などストレスも多く、自律神経・ホルモン・痛み感受性が複雑に絡む。kochi-gc.ac.jp

2-3 解剖学的・生理学的因子

  • 椎間板の含水率低下、椎体骨粗鬆症による構造弱化

  • 筋力低下・筋膜の硬化・骨盤まわりの支持力低下

  • 腰部深層筋(多裂筋・腸腰筋など)の機能低下

  • 自律神経交感優位・睡眠障害による回復不能状態

これらが合わさることで、「更年期+腰痛=複合原因型腰痛」になるわけです。


第3章:更年期における腰痛の具体的変化(骨・関節・筋・神経)

3-1 骨・関節構造の変化

  • 閉経後、骨密度低下が急速に進み、椎体・椎間板・椎間関節の負担耐性が低下。Frontiers

  • 椎間板変性と腰痛の関連を示す報告あり。toddjalbertmd.com

  • 関節包・靭帯のコラーゲン変性と硬化により可動域低下・疼痛誘発。

3-2 筋・筋膜・支持組織の変化

  • 筋量・筋力低下により、腰部の支持能が低下。

  • 筋膜硬化・滑走不良が腰–骨盤–下肢の連動を阻害。

  • 呼吸・腹圧・体幹制御が乱れ、腰部に不必要な負荷が集中。

3-3 神経・自律神経系の変化

  • エストロゲンの低下は神経伝達物質(セロトニン・GABAなど)に影響し、痛み感受性を高めるとされる。J-STAGE

  • 自律神経交感優位・副交感低下が続くと、末梢血流が低下、筋・軟部組織の回復力が落ちる。

  • 脳–脊髄–末梢神経の“痛み回路”の感度が上がると、腰痛が慢性化しやすい。

3-4 骨盤・体幹機構の弱化

  • 骨盤底筋・腹横筋・多裂筋といった“体幹の支え”となる筋・靭帯が弱化・硬化。

  • 腰–骨盤–股関節の連動性が乱れ、結果として腰部単体に負荷が集中。

  • このサイクルが“更年期腰痛”の典型パターンとなります。


第4章:柔道整復師の視点から見る“更年期腰痛”ケアの戦略

4-1 診察・評価のポイント

  • 問診では「閉経前後/生理後/ホットフラッシュ/睡眠状態/骨粗鬆症リスク」などを確認。

  • 触診・動作観察では「多裂筋・腸腰筋の硬さ」「骨盤‐腰椎の可動性」「体幹制御力」「呼吸・腹圧の機能」など。

  • 可動域・筋力・筋膜滑走・体幹安定性のテストを併用。

4-2 施術戦略

  • 骨格整復:骨盤・仙骨・腰椎に影響を及ぼす関節の微細なズレを整える。

  • 筋膜リリース/神経モビライゼーション:深層筋・神経・筋膜の硬化・滑走不良を改善。

  • 自律神経調整:呼吸法指導・特殊電気施術・内臓連動アプローチ。

  • 体幹・腹圧制御トレーニング:骨盤底筋・腹横筋・多裂筋等の再教育。

  • 栄養・骨粗鬆症対策への導入:ホルモン低下・骨密度低下への対応も含む。

4-3 他院・整形外科との違い

整形外科は主に「骨・関節形態の治療」「手術・薬物治療」 を中心とします。一方、柔道整復師は「機能回復」「自然治癒力」「動作・生活習慣」まで含めたトータルケアを重視します。更年期腰痛では特に“ホルモン・自律神経・骨盤・体幹”を連動させるケアが重要です。


第5章:生活習慣・セルフケア・予防施策

5-1 運動・エクササイズ

  • 体幹トレーニング・骨盤安定運動・スクワット・ウォーキング等。

  • 運動によるホルモン代謝改善・骨密度維持・筋力維持が報告されています。九大コレクション

  • 姿勢改善・腹圧制御・呼吸法(腹式呼吸)も併用。

5-2 栄養・生活習慣

  • タンパク質・カルシウム・ビタミンD・マグネシウム・オメガ-3脂肪酸など骨・筋・神経支持材料を確保。

  • アルコール・カフェイン・糖質過多の制限。

  • 睡眠環境の改善・ストレスマネジメント。

5-3 骨粗鬆症・骨代謝対策

  • 閉経後は特に骨密度の低下が加速。エストロゲン低下と骨粗鬆症の関連が明らかです。Frontiers+1

  • 定期的な骨密度検査・医療連携も視野に。

5-4 姿勢・日常動作の注意点

  • 長時間の座位・スマホ・斜め姿勢・荷物の片持ちを避ける。

  • 体幹支持能力を高めるための“立ち方・歩き方”指導も有効。


第6章:更年期腰痛ケアのケーススタディ(実例)


M・K 50代女性、閉経2年、デスクワーク中心、腰の重だるさ・朝の起床時の痛み。骨盤‐腰椎可動性低下、多裂筋の硬さ、睡眠浅め。施術+体幹トレーニング・栄養指導後、3か月で「朝起きるのが楽になった」「腰が張らなくなった」と改善。

このように、柔道整復師として“ホルモン変化を意識した体づくり”アプローチが有効であるといえます。


結論:更年期は“終わり”ではなく、“新しい体づくり”の始まり

更年期は、ただホルモンが下がる時期ではなく、体の“構造・機能・回復力”を再設計する好機です。腰痛もまたそのサイン。
早めに対応すれば、腰痛だけでなく、姿勢・体調・毎日の動きが確実に変わります。


参考文献

  • Low back pain in women before and after menopause – PMC 2021. PMC

  • The role of estrogen in osteoarthritis and lower back pain – News-Medical 2023. News-Medical

  • Musculoskeletal Pain Symptoms Common in Menopause – Rheumatology Advisor 2023. rheumatologyadvisor.com

  • Menopausal hormone therapy, oral contraceptives and risk of chronic low back pain – BMC Musculoskeletal Disorders 2023. BioMed Central

  • Musculoskeletal syndrome of menopause – 2024 review. Taylor & Francis Online

 

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